Youtubeでひろゆきのベーシックインカム会議を視聴した要約とベルリン在住者の感想 (2018/3/23)


ベルリンとパリには時差がありません。日本との時差は8時間あります。
Youtubeでひろゆきがパリから配信していた「ベーシックインカムを実現するにはどうしたらいいか会議」を視聴したので、要約と感想を書きたいと思います。

話題①フランス南部トレブでテロ事件があった件
フランス南部のトレブでテロ立てこもり事件があったが、地元のごく一般的なスーパーマーケットを占拠されており、なぜそこを選んで立てこもったのか原因がわからない。
ひろゆき曰く、恐らくは犯人の頭が悪いからスーパーを選んでしまったんだろうとの話し。
犯人はふたりを射殺した模様。
また立てこもり事件の多くは犯人が睡眠時間を狙われて突入されるのできっとすぐ解決するだろう。

話題②ひろゆきが早口の理由
ひろゆきが話す内容は全て論理に根ざしたことである。感情を介して話さない。
論理に根ざしたことを話すということは多くは言語化され、記憶していることを取りだしているだけだから必然と早くなる。
(たとえて言うならば、2 x 3 = 6 というのは論理そのものだが、九九は記憶してあるものでもある。)
感情で話しているひとは情景を思い出して、言語化されていないものを言語化しなければならないので必然と話すのがゆっくりになっていく。

話題③日本のGDPの罠
日本のGDPは世界第三位である。だがここには罠があって、GDPというのは国内総生産であるから人口が多い方が必然と有利になる。
(1位のアメリカは人口3.2億人、2位の中国は13.8億)
国家としての国内総生産は3位と上位に位置しているが、これを賃金ランキングで見てみるとどうなのか?日本は18位である。これは高いとは言えないだろう。
カネを可処分所得という点から考え直してみる。
デンマークは税金が50%くらいかかって、手取り金額がかなり低い。しかし医療費、出産費、教育費は無料、また年金制度や介護制度もある。
つまりは子供が生まれても老人になっても金に困らないのである。
日本の場合はどうか?医療費が無料ではないので、みんな高額ながん保険や生命保険などに入るのである。出産費もかかる、教育費もかかるから、子供ができたら金に困る。老人になっても年金は今後もらえなくなるだろうから、或いは介護費用などもあり金に困る。
大学に行きたいと思っても親の収入や貯金が無ければ4年間で400万円程度の奨学金(借金)を背負うことになる。
日本は確かに税金はそれほど高いとは言えないだろう。だがしかし可処分所得という点で考えれば高くはない。むしろいつも金の工面に困るような印象さえ受けてしまう。
→例えば私の住んでいるドイツも教育費、医療費、出産費用など全て無料です。だから子供ができても困らないし、自然と子供が欲しいなと思えるようなシステムになっている。

話題④古典漢文とYoutuber養成学校の話し
数年前にYoutuber養成学校を作ろうという話題が出たとすれば絶対にバカにされただろうが、今そういった動画編集の学校があれば古典漢文のプロフェッショナルよりも大勢のひとに求められる(就職できるような)スキルになるだろう。
また古典漢文は既に広くインターネットに知識として集積されてしまったのでたくさん知っている(知識を持っている)ということはアドバンテージにならない。
いま何故まだ古典漢文は教えられているのだろう?それは教えなければならないひとたちがいるからだ。また日本本来の古典といえばアイヌ文化なのでは?古典漢文は中国韓国の文化なのでは?という疑問。
就職に今後有利になっていくのは動画編集やTwitterのフォロワー数を増やすようなスキルだろう。
また古典漢文のような日本だけの文化を教えるよりもグローバル化していく昨今では聖書に関する知識を知っていた方がいい。(例えばマタイ伝の話しをまったく知らないと無教養人と見なされることもある。だが織田信長のことを知らなくても世界ではまったく問題無いだろう)

話題⑤足し算、引き算と世界 抽象的な考えについて
178円の会計に208円を払うのは日本では一般的だろう。だがしかしこれはほとんど日本だけのことである。海外で178円の会計に208円を出してもハテナと思われていらないと言われるケースが多いだろう。
足し算という概念が簡単だから?足し算は実際の概念だが、引き算は抽象的な概念である。
虚数について。自乗するとマイナスになる数の概念だが、これは概念上だけの存在である。存在しない数だが、これを使わないと理解できない概念もある。これは現実のリンゴとオレンジの話しではない。
抽象的な考えが苦手なひとは多く存在する。
「今年はピンク色が流行っている」という話題について「私はピンク色好きじゃない」と答えるひとがいる。「今年はピンク色が流行っている」という話しの議題は世間についてであり、ある個人について質問されたものではない。
自分を差し引いた抽象の概念が苦手なひとがいる。子供から大人になる課程で身につくはずだが、身につかないひともいる。
「安倍晋三」について、「安倍晋三以外の人物が日本の総理大臣になる」ということが不可能と考えているひとがいる。つまり自分の知らないことは不可能であると考えているひとたちのことである。
これが「オランダの大統領」の話しだったらどうだろう。「現オランダ大統領以外のひとがこれからオランダ大統領につく」と聞けば、日本人であれば誰しもが可能であると考えるはずだ。
安倍晋三の話しの時は主観が混じってしまう。だがいま話されているのは抽象概念の話しであり安倍晋三以外の人物が総理大臣をやることは可能である。だが不可能だと信じきってしまうひとがいる。
→(私の感想)前に見たことがあるのはある博士が幼少期に「黒人差別について親と論議」していた際、「そうは言っても父さんがもし黒人にどうするんだ。」と言ったら「黒人に変わった白人なんて見たことあるか?」と返されたそうだ。
前者はまったく抽象的で想像上のものだけの話しだが、後者は現実に起こったことがあるかどうかという話しである。人類は年々論理的な思考力が発達してきたが、昔のひとたちは必ずしもそうではなかった。
プログラミングについて考えてみよう。Microsoft AccessでVBAを打ち込んでいたときに思ったのはこれはまったく概念上の存在だと気づいた。またプログラムを打ち込んでいて更に気づいたのは、これは労働一般にも言えることで、知識(プログラムコード)で労働はプログラムシークエンスであると。

⑥製造業が日本に帰ってきたことは喜ばしいことか?
最近、日本に工場が戻ってきた。これは喜ばしいことか?いや、違うだろう。中国との賃金格差が減ってきたから帰ってきたというのが正しい。技術レベルが高いだとかそう言った理由からではない。

⑦今後の政治動向や老人のこと
今後の政治はどうなっていくか?それは明白で高齢者のための政治になっていくだろう。なぜか?若者は選挙に行かず、人口も少ない。老人は選挙に行き、人口も多い。
介護の仕事をすることの有意義さについて。
介護の仕事を15年続けて何かスキルがつくか?プログラミングのスキル?海外との交渉力?いや、せいぜい老人と話すスキルくらいだろう。これはビジネススキルにはほど遠い。ビジネススキルの無い若者が量産されていくことになる。
プログラマーの場合は?一度書いたコードは次からコピペで住むからやればやるほど仕事ができる量が増えていく。ここに明白な差がある。
人手不足というのも嘘である。介護と建設と飲食くらいでしか多くの求人はない。これらは軒並み低賃金労働である。人手不足というのは一昔のスマホゲームの求人のように2000万円でも3000万円でも払うから来てくれと言うのが人手不足だる。低賃金労働者の大量募集は奴隷募集という意味である。
スキルという観点に絞って言えば、例えばアニメーターや漫画家やイラストレーターはどうか?これはやればやっただけ絵がきれいに描けるようになる。プログラマーとは違う(効率性の向上)が、スキルがたまるので給料は上がっていくだろう。介護や建設や飲食はどうか?おでんが早くお客さんに提供できるようになっても大幅には給料は上がらないだろう。
若者は今後の未来を恐れたほうがいい。奴隷募集の求人が多く、またスキル未経験者が応募できて年収がぐんぐん上がっていくような職業の募集も少ない(例えば未経験だと4大卒の新人とかしか入れない)

⑧ブラック企業について
ブラック企業に就職するひとがいっぱいいる。なぜか?「お金がないから」、判断をする余裕がない。だから就職してしまう。お金がないからすぐに働きたい、そういう求人はおうおうにしてブラック企業しか存在しない。
またブラック企業の第二の問題点としてはホワイト企業よりも安い質で提供してしまい、ホワイト企業がつぶれてしまう懸念がある。ホワイトつぶれ、ブラックはびこる風潮になってしまう。
もし1日10時間働かされるとして、往復で2時間かかると課程しよう。そういうひとが転職活動に費やせる時間はどのようなものだろうか、自分のスキル磨きに使える時間はあるだろうか?そのままブラック企業で継続して働くことになってしまい、ますますブラック企業ははびこりホワイト企業が脅かされてしまう。

最後まで視聴してたんですが、別の作業をしながら書いてたんで、肝心のベーシックインカムの話しがあまり聞き取れませんでした。
私もベーシックインカムがあればいいのになーとは思います。というのも、そういうお金の余裕があればブラック企業で働く必要も無くなり、みんながスキルを磨く時間もできるのに(或いはスキルを磨けるようなホワイト企業に就職できて)と思いました。
あと教育費についても日本も無料にすべきだと考えています。但し、ひろゆきの言う通りで老人のための政治になっているので、若者向けの政策は通りにくいですが。そうすると日本の若者はもう欧州圏に行くしかないですね、、。


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