日本人労働者の勘違い 〜あなたは資本家ではない!?〜 パワハラ、長時間労働、過労死、ベルリン在住日本人が考える


こんにちは、ベルリン在住の日本人です。
今回は日本人の労働観について考えてみたいと思います。

お前は所詮、海外に逃げていったようなヤツなんだろう。最後まで責任取るのが日本人労働者なんだって、あなたは言いたげですね。
そういうあなたは勘違いをしています! まずあなたは責任を取る必要がありません。あなたは労働者であって資本家ではないのだから!
法律で明記されている責任ならわたしも取りますよ。でもあなたの言う責任ってひとそれぞれ考える部分が違うし、あなたはそれを明確に説明できますか? そう、アメリカ人にあなたの持つ労働者観を説明してみましょう。
空気を感じろだとか、そんなのは通じないですよ。あなたは日本人です。ですがその前に、日本の周りにも世界が広がっていて、国境は接しています。あなたは世界と関わらざるを得ません。あなたって気づかぬうちに国際人なんですよ。

でももしあなたが労働者ではなく資本家であるならばごめんなさい。ブラウザの閉じるボタンをそっと押して下さい。

いま、私はベルリンで暮らしているとは言え、元々は日本で結構働いてきましたよ。
色んなところは転々としてきましたが。まあそれでも経験はひとなみだと思います。
私が日本で労働した感想と冷静な状況分析を書きたいと思います。
あとは、ベルリンで暮らすことになってよく聞かれる質問とか? 過労死"Karoshi"とかはまあよく質問されますよ。まあ一種"日本病"と言ってもいいと思います。
日本はこの先、絶対に落ちます。上がる要素ありますか?
でもそれはポテンシャルの無さだとか、能力の無さではないです。
日本人が日本人を痛めつける現状(いじめ体質)にあると思いますよ。
私は日本人が同族同士助け合わないと、本当に切に願っているし、現に私は困っている日本人がいれば助けます。
私の尊敬するシモーヌが言っていましたが、傷を負った雌鳥がいるとき、他の雌鳥が傷ついた雌鳥の傷口をつつく。つつかざるをえない、と言っていました。
要は、傷ついているひとの、傷ついた部分を見れば、ひとはそれを抉らずにはいられない、みたいな意味なんですが。
見えていること、気づいていることについて話さないことって結構、難しいことなんですよ。しかもそれを言っても自分にとってもまったくマイナスにならない場合は特に。
それが君の髪型変わったね、って場合は良いですよ。それは平和で愛らしい会話です。
でも、傷ついている自分を見て欲しくないときもあるわけですよ。そういうときは優しい気遣い(デリカシー)って必要じゃないですか?日本人はあまりにデリカシーが無いと感じる瞬間が多い。

なぜ日本人がこんな気質になったのか?とちょっと考えると、まあ昔は稲作主義で、あるひとりがとっぴな行動を取ることが村人全員の命取りになったりするわけですね。
だから特に雪国とかでは監視社会というか、全体主義が絶対になるわけです。それは仕方ないことだと思うんですよ。だってひとりのミスが全員の敗北につながるわけですから。
でもだからといって、雪国主義を今の日本に未だに取り入れなくたっていいじゃないですか。誰かミスっても誰も迷惑しないじゃないですか。

ま、そんな感じで問題点を書いていきます。

労働時間が長い、長すぎる!!
よく考えてみて下さい。家族を大切にするひとがあまりにも長時間働きますか?
あなたがゴールドマンサックスの証券マンだったら長時間労働と家族サービス(なんか家族サービスって言葉が既に気持ち悪いですが)の兼ね合いもできるでしょうよ。
でもあなたもせいぜい年収1000万円いかないくらいの人なんでしょ?いや、オレも全然毎日貧乏に暮らしてますよ。年収1000万ある家族持ちのエリートビジネスマンは一年に一回はビジネスクラスで海外旅行(カナリア諸島とかシチリア島とか)に行ってください。

このblogを見てるひとにそういう人はいないと思うんですが、オレが日本でサラリーマンとして働いてたときの同僚の40代以上は本当にひととして壊滅してましたね。彼らは家族から嫌われていたんですよ。私は、どんなことがあっても家族からだけは嫌われてはいけないと思うんですよ。喧嘩したりだとか何だとかあるとは思うんですが。私は姉も母も父も尊敬していますよ。色々あったけど。
でもね、仕事だとかなんだとか理由をつけて家に帰らないのはよくない。家に帰りたくないというのは不健全そのものですよ。
で、そういうやつに限ってね、「オレはマジメで仕事熱心で、会社のために七生報国だ。」とか言うわけですよ。違うんだ、お前は。
お前は家族から嫌われていて、家に帰りたくないから会社に長くいて、それを部下にも強いる。お前は家族から嫌われている理由を正当化しているだけなんだ。
人間の良い点でもあり、すごく悪い点でもあることは、自分を自己正当化することなんですよ。この場合は、家族から嫌われていて家に帰りたくないということを、「自分は仕事熱心でマジメ」というプラス要素に変えようとしている。でもお前のマイナスは永遠久遠にマイナスであってプラスではない。
彼の最も強い、ひとの足を引っ張るマイナス点は、自分のマイナスをひとにも強いることです。自分がマイナスで、それが自己自身で自己完結しているときは、自業自得だと笑えるんですが、それをひとにも強制した時点で彼は自分自身の次元を落とします。

立場を理由として、人に何かを強いること。
それはあらゆる状況において悪です。命令はいつもあらゆる点において悪です。

あなたはひとを変えたいとき何をすべきか?
「ありとあらゆるメリット、デメリット」を説明して、ひとを動かすべきです。
つまりどういう意味か?あらゆる行為は、その人が同意して、その人自身がそうしたいと思って行われるべきです。
あなたが、彼をどういう風に生きて欲しいと思ったところで、その理由やメリットデメリットを説明し尽くすべきです。それで彼が変わるかどうかは彼次第です。
もう一度言います。「彼が変わるかどうかは彼次第です。」あなたにはどうにもならないことが世の中にたくさんあって、それは部下の人生についてもそうですよ。
もし部下を変えたいならあなたは腹を割って話すべきです。もしあなたが自分の点数稼ぎのために部下を変えようとするならば、あなたの点数稼ぎも含んで腹を割って話すべきです。きっとあなたの点数稼ぎと部下の人生の折り合い点もあると思いますよ。
でも話し下手なあなたはいつも自分の点数稼ぎばかりを優先してしまった。
あなたが嫌われるのは当然ですよ。あなたは自分のためにすら生きていないんだから。
あなたって何の為に生きているんですか? ってヤツが会社の上司によくいましたよ。

部下、上司の関係
これがオレはこの地球上から消え去って欲しいと願ってやまないほど嫌いです。
なぜなくならないか? 能力が無い人間は(ほど)いばりたいと思っているわけですよ。
手っ取り早く、理由なしにいばれる理由は何か? ”先に生まれた”、”お前より先に会社に入った”ということなんですね。
日本人って命題を切り分けることが非常に不得意な民族で、例えば女性専用車両についても”冤罪を引き起こす女が悪い"という問題点と"実際にそういう犯罪を犯す男がいる"という二つの問題がありますよね。でも日本人はなんでかそれを天秤にかけてしまうわけですよ。
どっちが悪いか!?みたいなね。どっちも悪いじゃないですか。どっちも解決すべきであって大小を語って、安心するみたいな話題じゃないんですよ。つまり問題は二つあって、一つの問題ではないわけないんですよ。
何が言いたいかというと、先に生まれたこと(先に会社に入ったこと)と偉いこととの関係性は希薄だと言えます。そりゃ0歳児と、大人とじゃ、できることに差がありますよ。でもね、もしあなたが同じ会社に30年と働いてきたとして、新卒が入ってくるとする。もしかしたら新卒のポテンシャルってあなたを上回っていますよ、そういうことってよくある。新卒ペーペーのが地力、地頭において自分よりもハイポテンシャルだった場合、とはいえ、あなたは経験値で勝っているでしょうよ。どっちかが勝ったり負けたりするんだったら、それもう対等でよくない?あんたもプログラミングとかパソコンとかでわかんないことあったら新卒に聞けよ。新卒もそれで仕事について質問できる。それでいいじゃん。
質問することについて金科玉条のように考えている(特に30代以上の男性)がいて、彼らはコミュニケーションが苦手だし、うまく説明できないから質問されることを嫌うけど、本当はわかんないことがあったらどしどし質問すべきだし、教え手はあらゆる全てを説明しきるべきなんだ。
なのに教え手側が論理的思考が欠如しているからうまく説明できない。うまく説明できないというのは彼自身の欠点なんだけど、彼は自分自身の欠点を認めたくないから、つまり「自分が答えられない質問をした後輩」にヘイトがいってしまう。
もし彼が客観的に自分を見られたらそんなにパワハラしないと思うよ。
日本はパワハラ国家です。だから私はベルリンで出会ったひとにも日本で働くことについてだけはすすめられない。勿論、観光としては最高のサービスを受けられる国だけど。


なんか、完全に愚痴を書きました!!
なんかこれは同意できるとか、できないとかあったらコメントください!
では!

コメント